2009-03-28 未練 要するに、ごみ山をあさるようなものだ。 何もないことは、わかっている。 もう何度も確かめた。 くどいほど。 それでもこの山を離れたくない。 だから、性懲りもなく同じガラクタをひっくり返す。 ふと気が付くと、この山はモノクロームだ。 死の山だ。 探しているものは、絶対にここにないという確信に達する。 全ては、未練だったと気が付く。 最初からわかっては、いたのだ。 最初から。