2013-02-01から1ヶ月間の記事一覧

続アメリカと銃

「アメリカ医療の光と影」いうエッセイの中で、李 啓充 医師/作家(在ボストン)は、砂糖の麻薬性について述べている。 「*砂糖を摂取すると,脳内のドーパミン濃度が増え,いわゆる「報酬系」が活性化されるのは麻薬と変わらない, *機能的画像解析によ…

続アメリカと銃

糖尿病ポリスの続きがある。 厳罰化である。 旦那は相変わらず隠れてつまみ食いをする。 思い余った妻は、家族に相談、友達にも相談する。 もちろん妻は同情され、協力してくれる。 「警察」は重大事件とみて人員を増強するのだ。 さらに、旦那の友人、上司…

続アメリカと銃

糖尿病警察あるいは糖尿病ポリスという言い方がある。 例えば、 一家の主人が糖尿病と診断される。奥さんには、思い当たる節がある。旦那が好きなので、甘いものや脂っこいものをよく作ったからだ。いつも甘味を欠かさないように買い置きもしていたかもしれ…

続アメリカと銃

再度引用するが、名誉の殺人の中で、娘を締め殺した父親は、イスラームの男として、父親として、自分と家族の「信仰と名誉」を守った。このようなふしだらな娘は殺されて当然といった。 「信仰と名誉」を「生存権」と入れ替えれば、死刑制度と同じロジックで…

続アメリカと銃

基本的人権は、平等権、自由権、社会権、請求権、参政権に通常分類される。その中の社会権のなかに、生存権がある。 以下wikより 「生存権」とは、万人が生きる権利をもっているという信念をあらわす語句であり、とりわけ他者の手で殺されない権利を意味する…

続アメリカと銃

真、善、美に今度は、警察を組み合わせる。真実を守る警察、善を守る警察、美を守る警察。 まず、防犯を呼びかけ、事件があれば、容疑者を絞り込む。容疑者の中から真犯人を見出す。自供を引き出し、証拠を揃え、起訴する。当然冤罪もある。証拠も信頼できる…

続アメリカと銃

安倍首相は価値観外交を提唱している。以下wikより 「価値観外交(かちかんがいこう)とは、“民主主義や人権の尊重などを価値として共有する”国家との関係を強化しようという外交方針。「価値の外交」とも。 安倍晋三首相は、就任後最初の外遊先として、2013…

続アメリカと銃

一応肯定的な価値として、真、善、美という事になっている。でこれに「死刑」を組み合わせる。 真実でなければ、死刑。善くなければ死刑。美しくなければ死刑。 真実であるが故に死刑、善いが故に死刑、美しいが故に死刑と比べれば、対比がはっきりする。 真…

続アメリカと銃

銃殺と自殺と死刑を同じ現象として捉えると、法律や制度の陰に隠れたその国の歴史が浮かび上がる。 死刑廃止を人権の問題に絡めたり、銃殺を正当防衛と絡めたり、死刑を刑法の言葉で語る限り、思考停止へと向かうしかない。 人を現実に拘束し動かしているも…

続アメリカと銃

アメリカでは、銃の規制がゆるい。死刑は少ない。自殺も少ない。 アメリカでは、法律に違反しないのであれば、道徳的に死刑とはならないですむということだろう。 その代わり、銃が氾濫しているので、超法規的な死刑が頻発していると考えられる。私人が「死刑…

続アメリカと銃

死刑の執行が行われた。法務大臣は死刑判決確定後、六ヶ月以内に死刑を執行することになっている。もし、法務大臣がこの法律を遵守しない場合、司法権に対する行政権の侵害であり、三権分立の根幹を揺るがす大問題である。さらに、言えば、たとえ法務大臣が…

続アメリカと銃

賜死は、「通常の死刑よりは恩情のある措置であり、取調べや裁判によって名誉を傷つけられることが防げる」wikとある。 つまり、通常の司法のプロセスを省略した、超法規的な処理である。 これは、君主の側にとってみれば、リスクがある。取り巻きの根拠のな…

続アメリカと銃

中国は、はっきりと公表していないので推定だが、自殺も、死刑も多い。銃殺は、規制があるので多くは無いと推定される。さらに、少数民族への弾圧で多くの人が殺されたり、自殺に追いやられている。 自殺と死刑は、もちろん異なる現象と思われるが、歴史的に…

続アメリカと銃

グアムで通り魔事件があった。三人の日本人が犠牲になった。しかし、精神異常となれば、起訴もないし、責任能力があっても「死刑」にはならないようだ。 日本なら世論沸騰で、死刑の可能性の高い事件だろう。 日本は、先進国の「くせ」に死刑を廃止していない…

続アメリカと銃

「平等」あるいは「差別の撤廃」これを理想や夢として見果てぬ未来に投影する。 市民階級であれば、王侯貴族の差別的制度に、 植民地であれば、宗主国との差別的な政策からの独立を、 異民族支配なら民族自決を主張する。 階級間の差別を否定する労働運動。 …

続アメリカと銃

基本的人権は、特権の剥奪としての平等、平等の結果としての自由をその中核にもっている。 世界人権宣言をみてみよう。 第一条 すべての人間は、生れながらにして自由であり、かつ、尊厳と権利とについて平等である。人間は、理性と良心とを授けられており、…

続アメリカと銃

コネティカットで小学生が銃殺された。全米は子供達の冥福を「祈った」はずだ。しかし、この「祈り」はむなしく、銃の売れ行きが良くなっただけだ。 「祈る」という事がまるで、無意味、無力と思われている。あるいは「祈り」を無視、せせら笑うかのように、事態…

続アメリカと銃

依存性や中毒が犯罪の誘引の中核に存在している。よく経済的な説明で犯罪を説明しようとしているが、例えば、 「ブータンは、一人当たりのGDPは2121ドルであり、1日2ドル未満で暮らす貧困層は17万人と推定され、国民のおよそ25%を占めている。後発開発途上国…

続アメリカと銃

エドウィン・シャーは被害者なき犯罪として、「売春、賭博、麻薬、堕胎、ポルノ、談合、自殺、脱税、不法移民、さらに武器の所持」などを挙げている。 今まで言ってきた、脳科学ぽい仮説を信じるとすると、これらのものは中毒や依存性があるということ。 当…

続アメリカと銃

数論の未解決問題がある。それは、数列の収束に関する問題だ。まず、例えば、10から始める。10は偶数なので、これを2で割る。すると、5になる。5は奇数なので、3倍して1を足す。5*3+1=16。16は偶数なので、2で割って8、8は偶数なので、2で割っ…

続アメリカと銃

ダイエットで一度は食事を制限したにも関わらず、再び過食に戻ってしまうという現象がある。リバウンド。 アルコールでも薬物でもsexでも「がんばって禁欲」しても、また元に戻るばかりでなく、さらに亢進してしまう場合の方が多いと思う。 ちょっと思考実験…

続アメリカと銃

中毒症状のモデルとして、鼠で、実験が行われた。ネズミの内側前脳束に電極を埋め込み、レバーを押すと微弱な電流が流れるようにしておく。頻繁なレバー押しがみられる。猿でも同様な実験が行われ、やはり同じく報酬系のドーパミン分泌に対する「依存性」が見…

続アメリカと銃

脳の可塑性というのは、新しく神経回路を作る可能性が大人になってもあるという事を示している。学習できることの生物学的根拠でもある。 ただ、新しい神経回路ができることは分かってはいても、それがどういう条件で、どこに、どの程度、どのように回路が構…

続アメリカと銃

銃の所持が無実の人たちを巻き込まないために、アメリカは銃を規制すべきだと思う。 アメリカ全域で一律に銃規制するのは、弊害が多いので銃規制の厳しい州(ニューヨークやワシントンDCなど)を徐々に増やしていき、銃犯罪の減少という実績を上げるべきだ…

続アメリカと銃

日本では、銃の規制が厳しい。アメリカでは、銃の規制がゆるい。 アメリカには絶対王政という歴史が欠落している。国家もどきの国家だ。しかし、近代という戦争の時代に適応している。フランス革命とナポレオンの後継者であり、強力。戦略的同盟国家という名…

続アメリカと銃

心理学だか医学の用語に疾病利得という言葉がある。似たようなものでミュンヒハウゼン症候群(ほら吹き男爵から命名)というのもある。身内を病気にして目立ちたいという代理ミュンヒハウゼン症候群というのもある。 悲劇のヒロインになりたがると言えばいい…

続アメリカと銃

アメリカで実際に銃を所持している人は大勢いると思う。しかし、もっているだけで、使わないという人が圧倒的だろう。使わないのに「必要」というのは、おかしな話だ。 「所持」してるということが、「保険」として機能している。襲われた時に反撃できる可能性…

続アメリカと銃

人間の脳の可塑性とA10神経の報酬系を組み合わせれば、人間の行動についての説明というか神学を形成できる。 非常に利他的な行動とか、非常に猟奇的行動もそれほど説明が難しいくはないだろう。 ある刺激により脳のある部位への血流が増大し活性化する。それ…

続アメリカと銃

A10神経の支配力は、生物的な根拠があるので性欲や攻撃性さらに高度な活動までコントロールしている。 A10神経が活動しなければ、電灯のスイッチ一つ入れることさえできなくなる。 制度や規則なども、A10神経の報酬系と矛盾すれば存在しないのと同じだ。…

続アメリカと銃

A10神経は鼠にもある。オキシトシンの分泌が鼠の群れを誘発するという実験もあるようだ。もちろん、猿にもある。 個人の行動や選択がこうした脳の仕組みによって決定され、反復されている。 一応、大雑把に言えば人間が生き残るのに必要な行動や選択に対して…