2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧
自民党が惨敗した。 民主党がマニフェストを練り上げ、戦略的組織的に戦ったのに対して、自民党は、個人の戦いに追い込まれてしまった。 マニフェストを相手の後から発表する場合、ミート戦略を取るのが「普通」のことだ。 企業では、大手は、相手が1000…
民主党の今後を占うものとして、小沢チルドレンの動向が囁かれている。 100人を超える大派閥が民主党に成立する。 しかし、これは逆に政局を安定化させるように働く可能性の方が高くなると思う。 要するに民主主義なのだから、小沢派の意向を無視して民主…
最近、気になる言葉に「お手並み拝見」というのがある。 自民は、今回はダメで、民主もダメだと思うが民主政権の「お手並み拝見」というスタンスらしい。 今回の選挙に特徴的なのは、必ずしも「民主」に対する期待が高いわけではないという点だろう。 むしろ積…
中身より外見が大事ということだろう。 今回、政権選択という形式が目的化した選挙になっている。 先進国もいいところの日本が、政治の分野では、自民政権が続いていること自体に、やっと恥ずかしさを感じたということのようだ。 政権選択の選挙は、投票率が…
成長戦略について考えていた。 その中で、ヘビーユーザーの保護ということを提唱した。 これは、産業政策と消費政策の境界に属する政策である。 例えば、ゲームのヘビーユーザーは、最初のゲームを消費した後、次のゲームを買う。このとき、次のゲームを最初…
理屈と感情のハザマで、感情が理屈と上手くバランスされない状態のことだ。 恋愛ではおなじみだが、少し違う角度から考えてみる。有名な数学の問題らしいのだが、最近知ったので紹介しておく。テレビのクイズ番組で、蓋のある箱が三つある。 その中の二つに…
日本の携帯電話がガラパゴス化しているとよくいう。 日本という特殊な風土に過剰適応した結果、世界市場の標準から外れてしまったのだという。 儲けようと思えば、この世界標準に焦点をあわせるのが筋だから、このガラパゴス化は、企業的には拙い戦略となる…
なんとも情けないニュースだ。 民主党政権を前にして、適齢期の官僚達が駆け込みでの天下りしているようだ。 このニュース自体は、民主党の脱官僚政治という言葉に説得力を与える。 沈む自民政権を前に、ネズミ達がせめてもの保身に走る構図だ。 残された官…
他にも重要なニュースはいくらでもありそうなものだが、相変わらずの過熱報道が続いている。 放送の現場では、視聴率が取れるのだから、外せないという打算的判断なのだと思う。 それ以上でもそれ以下でない。 朝青龍の時と同じ現象 事の始まりは、ダメな旦…
来る民主政権の初仕事は、新型インフルエンザ対策になりそうだ。 東国原知事の初仕事が鳥インフル対策だったことと重なる。 鳩山首相が先頭に立ってこの新型インフルエンザに対処して欲しいと思う。 時間、資源ともに稀少な中で最適配分を見出さなくてはなら…
ワクチンが稀少な資源なので、この稀少な資源をいかに合理的に配分するかが問題になっている。 考え方は、大きく二つに分かれる。 入口で叩くか、出口で叩くかだ。 入口で叩くなら、学齢期に重点配分して、感染の拡大そのものを小さくする。 出口で叩くなら…
働く女性の数が専業主婦を上回ったことがニュースになったのが数年前だと思う。 専業主婦が死語になる日も近くなるのだろうと思った。 社会政策的には、女性を安い労働力として利用したいということがある。 不況のせいでますますこの傾向は進むだろう。 一…
個人としては、正しいことも全体としてみればまったく間違っている場合を言う。 一人一人が節約すると、個人としては、まじめでよさそうだが、皆が皆節約すると、結果的に物が売れず、売り上げは減り、雇用が失われ、収入が減り、経済が収縮する。 そこで、…
未来がどうなっているかを予測する。 占いから、科学的研究までこの予測をナリワイとしているといってもいいだろう。 当然、難しいので、大抵当たらない。 だから、たまにまぐれで当たると「すごい」となる。 しかし、当て続けるのは至難の業なのだろう、前…
1,2,3,4,5,6,7・・・といった自然数の世界を考える。 そこには、零という難しい概念はない。 ないものは、無いのだから零などというものがあるわけが無い。 零がないので、マイナスという洗練された考えも無い。 無理数というものは、無理なのでルート2など…
昨夜、自分の葬式をしている夢をみた。 とても夢とは思えない。 実は一度ならず何度かこの手の夢はみている。 死んだ人間は大抵そうだが、死んだという自覚がない。 私も自分の葬式なのに、誰か別の人の葬式と思い込んでいる。 だから、誰が死んだのかもわか…
成長戦略にとって、コンテンツをどうするかという問題は利幅があるので、考える必要がある。 音楽も建築も絵画も小説もゲームもアニメもおよそコンテンツといわれるものには、作者という者がいる。 一人の天才とそれを支える職人集団という図式だ。 天才の作…
大企業にとって、特許取得はビジネスの出発点を意味する。 当然、お金をかける部分だ。 技術立国というなら、この特許取得費用を全て政府が助成すればよさそうな気がする。 大企業はともかく、学生や中小企業については、原則全額助成すればいいと思う。 2…
成長戦略で思うのだが、何か新しいこを生みだす人に共通するものを見出すことが重要だろう。 今も昔も何らかの新機軸を生み出すのは、「オタク」のような気がする。 平安なら、貧乏貴族、室町ならお坊さん、江戸なら町人、今なら「オタク」 大体、科学者とい…
環境技術を軸に国家の成長戦略を描く。 そういった個別の成長戦略も必要とは思うが、別の成長分野を見出し保護し、育てる仕組みの方がはるかに国家が担うべき仕事だと思われる。 科学的な研究というものには、飛躍がつき物だ。 偶然、名も無い研究室の学生が…
各種団体による各党マニフェストに対する通知表が発表された。 団体の想定する「国益」がそれぞれ異なる以上、通知表の点数もばらついている。 体制選択の選挙なら、政策論争は実質存在せず、マニフェストを比較して、採点するなどといったことは起こらない。…
不謹慎だとは思う。 しかし、骨董の値段の鑑定と値付けの問題と、殺人の事実認定とその量刑の問題は、非常に似通った困難に出くわす。 今回の裁判では、事実認定については、争いが無かったから良かったものの、「冤罪」の危険は常に付きまとう。 骨董品でい…
近代が失ない続けているいるものは、何か? それは「畏れ」だ。 全体への畏れだ。 「神」といってもいいのだが、ワケが分からないだろうから、「全体」ということにしておく。 人間なんか、部分なんだ! 部品なんだ。 それは少しも情けない状態、惨めな状態…
介護保険の普及は、介護の社会化である。 介護が大変だから、国がお手伝いをしましょうというお話ではまったくない。 介護を一部国が肩代わりする代わりに、介護を担っていた主婦層を逼迫する労働力として安く利用しようとする国家戦略である。 介護を専門化…
年収が多いほど、学力テストの点数が高い。 年収が多ければ、学校外での子供の塾や習い事への出費を負担する余裕があるのがその主な理由のようだ。 月5万の出費だそうだ。 14歳以下の子供が1700万人ぐらいいる。 この半分くらいに補助する。 一人月5…
麻薬の経験のない人が、麻薬の誘惑に惹かれる理由は、表面的には、やった事は無いが、なんだか凄く気持ちがいいらしいという噂だろう。 やったことのないことというものには、それだけで魅力がある。 新しい経験が、新しい視野をもたらし、見えないものが見…
バブル崩壊時以降に、就職をすることになった世代のことを指す。 もっとも不況時に、就職に苦労した世代は彼らだけではない。 ただ、その量と質において重要な意味を持つ。 まず、量が多い。 次に質が違う。 巧妙化した社会システムの帳尻合わせに利用された…
18歳は、ガキか大人かといえば、当人も含めて普通ガキだと思うだろう。 一方、昔は15歳で元服というのだから、その辺が一人前の目安だったのだろう。 つまり、時代が下るにつれ、大人になることが難しくなっているということだ。 普通に考えれば、政治は…
なるべく多くの経験や情報を集めるという意味では、情報レベルでグローバル化することに問題はないように思う。 一方、ある狭い地域で自給自足なり地産地消することにも問題はないように思う。 この二つの流れを統合する場所のイメージとして考えられるのが…
業界団体へのばらまきの見返りに票をいただくという政治モデルが半ば崩れ、無党派層へのばらまきの見返りに票をいただくという政治モデルが台頭している。 政治というのは、何かを生産して儲けているわけではない。 だから、税金を集めてばらまくのが政治で…