2011-01-01から1年間の記事一覧

諫言と切腹

アナクロニズムと思う人が多いと思う。 しかし、「組織」がありそれを取り巻く「環境」がある限り、「諫言と切腹」は不可避に思える。 特に「組織」が「危機」に瀕している時、ほとんど必然だろうと思う。 この現象は、「危機」を糧に成長し、「危機」の回避ととも…

諫言と切腹

諫言を人々は、「本当」と感じる。 「本当」とは、例えばS&Pが米国債を格下げする。 米国当局は、それを「間違い」と否定する。 どちらが人々は「本当」だと感じるか? 当然、S&Pに軍配が上がる。 なぜ、それほどにS&Pには信頼が集まるのか? 答えは簡単…

諫言と切腹

諫言と天誅の違いは、明白だろう。 しかし、天誅を背中に背負って諫言をするともいえるので見かけほど異なっているわけではない。 天誅を行うものも、諫言を行うものも「命」を賭することにより、「主君」の「上位」に立つという意味では、同じことだからだ…

諫言と切腹

諫言を行うのは、忠臣である。 忠臣は、君主に絶対服従することが求められる。 しかし、もし君主が「失政」を繰り返し、君主の「命」が危ういと判断したら、「忠臣」は、「君主」守るために自らの「命」を賭して「諫言」をすることになる。 これは見かけとは…

諫言と切腹

江戸時代、藩主の失政を批判するため忠臣は、「諫言」を行った。「諫言」は、藩主に対する「不忠」あるいは「裏切り」あるいは「反逆」とみなされ、「切腹」とセットになっている。 昔の話とばかりは言えない。 いまだに、日本人の「心性」に深く根付いてい…

自民党と民主党の大連立

菅の辞任表明により、自民党と民主党の「短期」での大連立が現実味を帯びてきた。 政党は、利害の対立する階層を代表して基本政策を掲げ、選挙を戦い、この戦いに勝ったものが行政のもつ権限と予算を独占する。 階層の対立は安定した構造の上での、階層対立…

原発と政局

今回の解散含みの「政局」は、結局菅首相の退陣表明と引き換えに、小沢が矛を収める形になった。 一方で、原発は、以前「深刻」な状況が続いている。 この状況を一言で言えば、「非現実」的といえる。 非現実といえば、コレはもっぱら芸術方面の用語で、明ら…

原発爆発は、回避されつつあるのだろうか?

メルトした燃料が格納容器の底を抜き、デブリ・コンクリート反応が起きて爆発するという可能性は回避されつつあるのだろうか? もし回避されつつあるのなら、ありがたい事だと思う。 シュミレーションをし、その状況に対しての対応をとっているのなら、一応「…

三号炉、落ち着く。

三号炉の温度が落ち着いてきた。 少し安心した。 一応、冷却できているのだろう。 手探りで進む状況は、これからも続いていく。 今の垂れ流しで、どうにか爆発が回避されているということは、確かだ。 この幸運が続くと信じて、今取り組むべき最大の問題は、…

デブリ・コンクリート反応

格納容器の底を抜きメルトした核燃料がコンクリートに接触する。 この時起こるのが、デブリ・コンクリート反応だ。 この現象を想定したシュミレーションが存在するようだ。 東芝のシュミレーショングループがそれをしているらしい。 さっき、ネットで読んだ…

三号炉が一番心配!

政府の責任者の発言である。 初めて、意見が一致した。 給水量が三倍の18トンになっても、大した温度低下は実現できていない。 二つの可能性がある。 そもそも圧力容器に一部しか水が入っていない。 あるいは、圧力容器の底に穴が開き、水が漏れている。かな…

福島原発「循環注水方式」がダメなら、今と同じ「垂れ流し」!

まず、復習しよう。 原発は、炉心の冷却に失敗し、メルトダウンが起こった。 それから、炉心に海水を入れ、純水に切り替え、垂れ流した。 基本的に、今までにこれだけしかやっていない。電源を復旧させて、非常用冷却装置を作動させる予定だったが、断念した…

「原子炉は、安定して冷却できている。」ではなくて「原発爆発警報」でしょ!!

政府の責任者の言葉である。 この期に及んでよく言えたものだ。 冷温停止してから、そう言うのなら分かる。 しかし、特に三号炉は、安定なんかしていない。 温度上昇が止まったというに過ぎない。 責任ある政治家ならば、 地震警報とか津波警報のように、原…

どう考えても、アブナイ!福島原発!

運がいいだけで、これまで何とかなってきた。 しかし、その運も尽きかけているようだ。 データが信頼できないのだから、何とか冷えているという確信が存在しない。 今は、メルトダウンした燃料が一気に圧力容器あるいは格納容器を破壊するか、徐々に破壊する…

三号炉の温度再び上昇!

三号炉の温度が不安定だ。 中で小規模な爆発が起き、そのため容器内の燃料が攪拌されて、結果的に温度が不安定になっているように思える。 注水量を増やす予定のようだが、果たして効果はあるのだろうか? ここへきて、今までと様子が違う。 なるようにしか…

コアコンクリート反応

格納容器の底に、メルトして堆積した核燃料の除熱ができないと、厚さ三センチの鋼鉄(融点1400度)を溶かし、格納容器の底を抜く。 格納容器の底には、コンクリートがあり、このコンクリートと核燃料が反応し、多量の一酸化炭素と水素が発生する。 これがコ…

東電、メルトダウンでも大丈夫だってさ??

東電によれば、メルトダウンしても大丈夫とのことである。 いかなる「実験」いかなる「データ」をもとに、そのような「推測」が可能なのか明示してほしい。 格納容器のモデルにメルトした核燃料を置き、それに水をかける場合と水をかけない場合にどうなるか…

燃料棒崩落!

一号炉での水位計がデタラメだと分かった。 おそらく、二号も三号も燃料棒露出し、既には全て崩落しているのだろう。 だとすると、今日注水口の温度の下がらない三号炉は、アブナイ状況だ。 温度が頭打ちから再び上昇している。 今日は、注水口を変更するは…

三号炉、温度上昇は止まる。

今日の原子炉温度は、ほんの少し下がった。 安心とはとてもいえないが、一応温度上昇は止まった。 いい傾向だ。 注水量を増やした効果だろうか? 誰も中を見れないのだから、全ては推測でしかない。 もともと無力なのだが、あらためて無力感に浸る。 現場の…

やはり、駄目みたい三号炉!

下記のアドレスで確かめてみて欲しい。 http://atmc.jp/plant/temperature/?n=3 三号炉は、昨日より10度上げた。 今日はひょっとして、以前のように温度が下がってくれるのかと祈っていた。 しかし、駄目だ。 ホウ素添加の水も効果がない。 こうなると、誰…

三号炉が完全に制御不能に!

昨日のデータでも原子炉の温度が上昇している。 圧力容器は300度までしかもたないと東電でも言っている。 既に、原子炉上部は200度を越えた。 下部は150度を越えている。 原子炉下部にメルトした燃料が蓄積し、その表面だけが冷却されているが、そ…

三号炉が、ヤバイ!

三号炉が本当にヤバイ。 冷却が出来なくなっている。 おそらく、配管の損傷が進んだのだろう。 注水量を増やす、注水口を変更したはずなのに、炉心の底部の温度は上昇している。 修復はむりだろう。 メルトダウンから水蒸気爆発にいたる「確率」が明らかに高…

原発爆発、直ちに避難してください。出来るだけ遠くに、風向に垂直に!

オオカミ少年です。 危険厨です。安定していた「はず」の三号炉で連休中に原子炉温度、雰囲気温度が急上昇している。 不思議なことに、もはやどのマスコミもこの事態を報道しようとしなくなっている。 一号炉の冷却に失敗し、さらに三号炉も冷却に失敗し、二…

津波対策をしてより安全な原子力発電を!!

政治的、経済的つまり国家的な視点から言えば、科学的、技術的な進歩という中立的な表層を装いながら「津波対策を強化した次世代原子力」をアピールしたいところだろう。 そのためにも、今回の福島原発事故は、「進歩」のための貴重な「実験」という位置づけ…

「決死隊」ついに投入!

一号炉で「決死隊」が投入される。 そう見える。 「水棺」にする予定だった一号炉では、ついに「水位」がどの程度であるかさえあやしくなってきた。 一号炉で、原子炉の圧力、温度共に、「水棺」にするために「注水量」を10トンに増やした後は、「水棺」以前…

小沢氏「決死隊投入を決断」との報道!

マスコミの福島原発の現状報道は、散発的に伝えるのみで国民の「関心」は、別のところに移った。 スケープゴートやサンドバッグをみつけ「ウサ」晴らしに夢中になる。 「俺は何も悪くない。悪いのはアイツだ」である。 殴られ役を割り当てられそうになると、…

「水棺」は、振り出しに戻る!

格納容器の密閉性が一番期待できる一号炉で「水棺」を始めたものの、予想より圧力が下がり、元の注水量に逆戻りさせた。 「圧力」低下の理由は、温度の低下によるもの推測している。 ただ、注水量を増加させているので、格納容器内には水が溜まってきており…

二号炉臨界のシナリオ

以前紹介したサイトに追加の考察が今日の日付で書かれている。 佐々木祥介先生だ。 信頼できると思う。 最新の情況を分析すると同時に、臨界のシナリオも書かれている。 とりわけ「考察119」は、リアル過ぎる。 https://sites.google.com/site/physicscomsas…

福島原発事故の情況は、悪化している。

福島原発事故の情況は、収束どころか悪化してる。 実質やっている事は、注水だけ。 その水は、圧力容器、格納容器から漏れている。 注水量は、冷却に必要な量より一桁少ない。 さらに、この注水した水が全く炉心に到達できていない可能性が高い。 これから結…

スクープ!「東電、データ改ざん、隠蔽。二号炉は、臨界中で、一号炉も臨界だった。」

東電は塩素38は、検出されなかったと最近「訂正」した。 しかし、 下記のサイトで、限られた東電発表のデータから「再臨界」についての結論を得ている。https://sites.google.com/site/physicscomsasaki/home このページの「考察113」の中である。 完全に理…