2013-01-01から1ヶ月間の記事一覧

続アメリカと銃

日本で銃を所持し武装すると言えば、物騒な感じがする。 しかし、自分の目の前で、自分の生命や家族や財産が不当に奪われようとしている時に、「銃」は立法でもあれば、司法でもあれば、行政でもあり得る。銃さえあれば、少なくとも反撃できる。そして、許し…

続アメリカと銃

戦国時代において、民衆は普通に武装していた。治安は自分で守るしかないのだから、泣き寝入りをしたくないなら「武装」するしかない。半農半兵という状態だ。普通のアメリカ人が考えることも同じことだろう。 戦国時代から絶対王政に移行する段階で、民衆は…

続アメリカと銃

以上まとめると、王をの権力を制限するため、近代は当初武力に訴えたのだが、それ以後、民衆は武装解除され、武力は警察や軍に独占させた。そのかわり、選挙や議会が新たな権力闘争の舞台となる。宮廷が議会に模様替えをしたわけだろう。これが、普通の国家…

続アメリカと銃

フランス革命をヨーロッパに普及させたのは、ナポレオンだ。 「ナポレオンは、国民軍の創設、砲兵・騎兵・歩兵の連携、指揮官の養成などは、その後の近代戦争・近代的軍隊の基礎となる。 政治思想史においてもフランス革命の理念(自由、平等、博愛)がナポ…

続アメリカと銃

次にフランスの王殺しを見よう。長いので少し省略すると、 「1793年、国民公会はルイ16世の処遇を決定するために四回の投票を行った。 第一回投票では、まず「国王は有罪であるか否か」が問われて、各議員(定数は749)は賛成693対反対28(欠席23・棄権5)で…

続アメリカと銃

「ジョン・ウィルクス・ブースが1865年にエイブラハム・リンカーンを暗殺する。使った拳銃はフィラデルフィア・デリンジャーである。ジョンは姉エイジアにリンカーンが共和制を廃止し、絶対君主制をもたらす可能性を危惧していると話しており、ブースは自ら…

続アメリカと銃

封建制が崩壊する。 次に一応近代が始まるということになっている。 まずなんと言っても「平等」という理念の下に、表向き身分制が否定されることが、重要だ。特権階級の独占していた「自由」がより広範な「市民」にも認められる。 産業革命を無視すれば、近代…

続アメリカと銃

日本の話をする。 豊臣秀吉が国内に敵がいなくなると、朝鮮出兵をした。長命であれば末期の明をも射程に入れた「勝負」に出たところだろう。秀吉でなくても、国を統一した武将がその手法を普遍化したくなるのは「自然」に見える。 国家権力の掌握はノウハウの…

続アメリカと銃

国家が弱い国では、当然個人が国家の弱さを補完する形で強くなる必要がある。戦国時代に誰もが「武装」したのは、当然だろう。丸腰で「平和」などと言う人は、一番最初にこの世から消えてしまうからだ。自分の土地、生命、財産は自力で守るしかない。個人では…

アメリカと銃

アメリカで、銃の乱射による無差別殺人が起こるたびに、銃規制が叫ばれはするのだが、現実には銃の売れ行きが良くなる。銃の乱射事件が銃に対する需要を喚起するという皮肉な結果になる。銃規制どころか、供給過多になりますます銃乱射事件の危険性が増大す…

「卑劣なテロ」

「卑劣なテロ」「テロとの戦い」について、考えたことを書いてみる。 アルジェリアの石油プラントがある。そこに、テロリストが来て、働いている人を人質に取り、立てこもる。アルジェリア政府は、テロリストとの交渉は拒否し、軍事作戦を実行する。戦闘になり…

尖閣列島と米中戦争

尖閣列島を巡って、日中での水面下での駆け引きが行われている。 領土問題とは言いながら、中国の国内政治の不安定性が問題である以上、独裁体制維持のため、形を変えて日本を標的にした「無理難題」を探し出してくるのは間違いない。 ただ、ここのところアメ…

北朝鮮の瀬戸際外交

衛星を成功させ、今度は米国を狙った核実験を行う。北朝鮮の軍事、外交政策は、新しい段階を迎えた。 今までのような「先延ばし」でみんな幸せという「協議」では済まない。 アメリカが本気にならざるを得ない。 一発で、米軍を壊滅させる武器を米国に敵対す…

桜の宮高校 生徒暴行致死事件

暴行教師が、刑事告訴された。 生徒は、自殺した。 しかし、状況からして殺人である。 自殺だといきなり事件性が薄らぐ「思考」が問題だ。 人を支配し奴隷化しロボットにする言葉も態度も組織も凶器である。 人を殺す言葉も人を殺す態度も勿論凶器である。 …

桜の宮高校 生徒暴行致死事件について思う事。

桜の宮高校の生徒暴行致死事件において、「体罰」、「いじめ」という言葉をマスコミが使う。 「暴行」「傷害」という言葉を使うべき時にである。 マスコミが訴訟を恐れ、無難な言葉を選ぶ「聡明な」経営判断をしたつもりなのだろう。 警察も今のところ慎重な…