民主の支持層をどこまで拡げるべきか?

 民主の支持層をどこまで拡げるのが「適当」であるかという問題が大きい。
 自民の支持層を政権与党の力である程度切りくずせるのは、間違いない。
 例えば、自民政権時代、政府からの「お金」が、自民経由手に入る団体というのは、無数にあった。
 それと引き換えに、「票」をいただくという双務契約である。
 民主に政権が移れば、このお金の流れに「変化」が起こり得る。
 団体の幹部としては、ある程度の「減額」は我慢できるが、「廃止」となると組織存亡の危機を迎えることになる。
 ここで、「現状維持」が目標だが、最低でも「減額」は覚悟する。とにかく組織としての存続は維持したいと考える。
 民主党としては、できるだけ自民系であった組織には「減額」で応じ、余った「お金」を今まで手薄だったところに回す必要性がある。
 小沢が「バカ」だとしたら、「減額」ではなく「現状維持」を保証して「票」を「確実」にしようとしたことにある。
 法律や税制を「お金」の代わり利用できることはいうまでもない。
 つまり、政権与党の交渉力をディスカウントしたのだ。
 楽な選挙を実現するために、政権の交渉力をディスカウントしたことになる。
 妥当な「減額」交渉に応じない団体は、切るべきである
 これにより、民主の選挙は苦しくなるが、政権への国民の信頼性は増す。
 この政権の信頼性こそ、将来の税収増を保証し、結果的にばら撒きを可能にする。
 そういう風に私には見える。、