三号炉、落ち着く。

三号炉の温度が落ち着いてきた。
少し安心した。
一応、冷却できているのだろう。
手探りで進む状況は、これからも続いていく。
今の垂れ流しで、どうにか爆発が回避されているということは、確かだ。
この幸運が続くと信じて、今取り組むべき最大の問題は、高濃度汚染水の処理ということになる。
水産物、農産物への被害が顕著になってきている。
さらに、累積された放射性物質の処理が問題だ。
元を止めなければ、問題は解決しない。
拡散防止には、限られた時間内で循環させるしかない。
最初は、圧力容器の中で何とか循環させようとしててダメ。
次は、格納容器でダメ。
さらに、建屋
敷地内。
湾内。
管理すべき範囲は広くなるほど、作業環境はよくなるのだが、作業量は膨大になるし時間もかかる。
逆に、管理すべき範囲を狭く取ると、作業は不可能になるが、作業量自体は少なくて済むから、時間はかからない。
結局、このジレンマの中間辺りにその解を見出すしかない。
そんな都合のよいところに「解」が存在するのだろうか?