マニュアル考

マニュアルといえば、思い浮かぶのがマクドナルドのマニュアルだ。
高校生のアルバイトに仕事を仕込む場合に欠かせぬツールだ
そこには、「心を込めて笑顔のおもてなし」といった無意味で抽象的なことは、書かれてはいない。
つまり、誰でも出来るように、具体的で、単位動作にまで分解し、それらを統合するからこそマニュアルとしての価値がある。
そういう意味で、マニュアルは、単位作業に分業化され安定した製品を生み出す工場運営などにその起源もつ。
マニュアルと銘打つ以上、年齢、性別、人種、学歴、経済力、才能等の壁を突破するのでなくては、なるまい。
つまりマニュアルとは、「普遍」の別名である。
普遍がお嫌いなら「普通」あるいは「素人」でもいい。
なんなら資本主義的普遍といってもいい。
死後探索とマニュアルが結合した以上、マクドナルド並みあるいはそれ以上のマニュアルを期待するのは当然である。