静かな場所

瞑想状態になるには、静かな場所で一人と相場が決まっている。
邪魔が入らないということの他に、それがさびしい、助けの無い、心細い状況だということでもある。
人から遠ざかることによって、想像的には、人に近づきたくなるという衝動を生む。誰でもいいから「人のようなモノ」に会いたくなる。これが、非物質的人格との接触には、都合がいい。
このことを応用する。
つまり、断食だ。
食事を抜く。
タバコならなおいい。
知覚の手段としての想像力を鍛える前提として、こうした準備をするのだ。
これは、かなりマニュアルとしては敷居が高くなるが、それなりの効果が期待できる。
実際にやるのは、今晩あたりだが、なんとなく上手くいきそうな予感がする。
当然、お腹がすく。
しかし、目の前には何も無い。何もないなら、想像するしかないではないか!
以前、電車の中でうとうとしていた。すると目の前にストロベリーケーキが現れた、おかしいとは思ったが、口が反射的に動きそうになった。危うく舌をかみそうになったが、歯がカチとなっただけですんだ。
通常、私はチョコレートケーキの方が好きなのだが、そのときはどうでもよくとてつもなくおいしそうなストロベリーケーキをぱくついたのだ。とてつもなくおいしかったし、おいしそうだった。
もちろん、実際にはそんなものは存在しない。
後で、ケーキは食べたが、いつもの味がしただけだ。
この体験を応用する。
断食すると次から次へと食い物の鮮明なイメージが湧くものだ。
回転寿司なんかいいかもしれない。次から次へとイメージして食いまくる。
すし屋のカウンターに座って、どんどん注文してもいい。
ケーキの好きな人は、ケーキバイキング。
ラーメン、焼肉、フレンチのフルコースでも。
楽しそうだ!
「ムナシイ」と思う人は、現物に当たるべし!