科学以前

同じことが二回以上繰り返されると、安定感を感じる。
だから、何かが繰り返されれば、ここには何か安定した存在が存在すると思う。
この同じ事が、時間帯が異っていても繰り返されるようだと、ますます安定感は増す。
さらに、自分の意思で自在に再現できれば、個人的には、確信にかわるだろう。
しかし、これは、主観的確信というものに留まる。
同じようなことが、同時に他人の中でも起これば、初めて客観性とでも言うものが問題になる。
病気を考えればいい。
症状がでる。
同じ症状が他の人にも出れば、その時点で同じ病気の存在を疑う。
原因が、ウイルスかもしれないし、心因性かもしれないが、とにかくこの段階で科学的対象になりうるだろう。
特に社会的不利益が大きいと判断されれば、社会的影響が大きいと判断されれば、なおそうだ。
エイズなんかそういう経過をたどったと思う。