ドラえもん

お金のことを考えていた。
まず、お金があってしょうがない人というのが、少数ながら世の中にはいる。
そういう人は、欲しい物はなんでも「すでに」手に入れている。欲しいものを好きなだけ買っても、まだまだ使い切れないほどお金がある。
では、この余ったお金は、どこへ行くのだろう。
当然、お金の無い人のところに、金利を乗せて貸し出される。
金融というのは、お金持ちが、貧乏人にお金を融通することだ。
ここで、貧乏人が3種類に分かれる。
人からお金を借りれない貧乏人と金を借りたが返せない貧乏人と金を借りても返せる貧乏人だ。
この三種類がいることは間違いないのだが、その区別を事前に間違いなくできる人がいる訳ではない。結果的に三種類に分類できるだけだ。
ところで、この三種類の貧乏人の中で、もっとも重要な貧乏人は、金を借りても返せる貧乏人だろう。長期的にみれば、残りの貧乏人は、資本市場から淘汰されて存在しなくなるからだ。
この人たちは通常の意味での貧乏人ではない。トヨタとかソニーなんかもこの種の貧乏人だからだ。
彼らはその他の貧乏人とは違って、現在の欲望や必要のための消費はしない。
未来の欲望や必要のために投資する。
ここで思い出すのが、ドラえもんだ。
ドラえもんに投資するものだけが、生き残れる。
子供向けアニメを見ていると、未来が見えてくる。
お金をドラえもんに使っているかいないかが、お金が生きているか生きていないかの区別になる。
そういう視点でお金の使い方を眺めると、今回の定額給付金は、どうだろう?
漫画好きの首相なので先が見えると期待していたので、残念だ。