続新型インフルとテロ

新型インフルをテロだとすると。罹患した患者は、テロの容疑者あるいは協力者という位置づけになる。
しかし、一方でテロという犯罪の初期の被害者でもある。
加害者であると同時に被害者でもあるということになる。
テロを防ぐ立場から言えば、犯意なき犯罪者を特定する必要ばかりでなく、隔離する必要もある。
さらに、感染拡大を防ぐのなら彼あるいは彼女が接触した人々をも特定する必要がある。
氏名、住所、行動範囲の特定とその詳細な情報開示も必要となる。
しかし、一方でこの加害者は被害者でもあり、この特定し、情報開示されることによって、更なる二次的な被害者になる可能性がある。これを避けるため、被害者のプライバシーは最大限尊重されなくてはならないのだ。
この二つは矛盾する。
この矛盾を背景に、風評、デマが蔓延する。
感染は拡大する。
ここで登場するのが、例の「自己責任」だとしたら、ちょっと笑える。
要するに、「自己責任」とは「お手上げ」の別名ということなのだ。
失礼「お手上げ」ではなく、今回は「手洗い励行」でした。