新型インフルとテロ

新型インフルエンザをテロだとしたら、これほど洗練された手法はない。
ダメージを与えたい国や勢力に、潜伏期のインフルエンザの「同志」を送り込み、劇場、球場、地下鉄、公共機関、枢要な政府機関でウイルスをばら撒く。ただ、受付けで控えめに咳をするだけでいい。
黙っている限り、あるいは犯行声明を出しても、まず犯人を特定するのは無理だろう。
これに比べれば、9/11など子供の遊びでしかない。
今回の弱毒性のインフルでさえ致死率0.4パーセントとしても日本で4000万人が罹患するとして、実に16万の「敵」に天罰を下すことが出来る。
これは、それほど大げさな数字ではない。
遺伝子の塩基配列がひとつ変異するだけで、強毒性に変わるというのだから、むしろ控えめな数字だろう。
数字といったが、「死体」である。
遠隔操作されるロボットとともに、潜在的なテロの危険は増大し続けている。