モスキート音

モスキート音で公園から若者を追い払うというニュースを見た。
なんとなく面白い。
ニュースに関する反応が微妙で、聞こえない人には、関係ない話だ。
聞こえる人は、自分は若いのだと確認できるチャンスという側面もある。
若く見られたい人は多いから、追い払われるのは嫌だろうが、聞こえる方がより嬉しいということもある。
普通に考えれば、一種の拷問で法的には明らかに問題がありそうだが、そういう風には誰もいわない。
このような社会工学的な装置という分野もあるのだなと妙に感心した。
肺がん予防にタバコ好きの人のみを選択する装置をしかるべき公共空間に設置することも考えられる。
「こんなところでタバコなんか吸ってられるか!」という気分になる音とかあれば、かなり応用範囲がありそうだ。
携帯電話をマナーモードに変えない気の利かない人が不快になる音があれば、結構売れそうな気もする。
街路灯を青色にすると犯罪が減るという社会実験もあったと思う。
犯罪防止の技術開発は、犯罪学、心理学、生理学、工学の境界領域ということのようだ。
いいような、悪いような。
御時世でしょう。