自殺三万人

11年連続だ。
もう我々は、完全にマヒしている。
一日、平均100人弱の人間が自殺しているのに、有名人以外は、ニュースにもならない。
しかも、すぐ忘れる。
一人の人間が、自らの手で自分の命をなきものにするということがそれほど「日常的」で「ありきたり」で「分かりきった」ことで「つまらない」事で「話をする価値のない」ことだろうか?
生き残った人間が自殺した人間の経験から何も「得る」ものがナイと断言できるのか?
確かに、それなりの分析が存在する。
経済的、政治的、社会学的、医学的説明というやつだ。
随分たくさんの本もある。
レポートもある。
しかし、その分析が「実用レベル」にないことも事実だ。
つまり、生き残った人間への気休め程度の「分析」しかないということだ。
偉そうなことをいっても、我々の知性が、このレベルであるという「事実」をまず確認すべきだ。