僧兵

恨みや想いを残して死んだ人間は、タタる。
これを心の底から信じれる人間は、貴族階級に属する。
また、こうした貴族階級に所属する人間にだけが、「本当」にタタりもすれば、タタられもする。
貴族階級の人間は、権力者でもある。
どうにかしてこの「タタリ」から逃れたいと考えた。
本当に「タタリ」から逃れられるなら、望みのモノはナンでもやろう。
「タタリ」の専門職が存在する理由をそんな風に想像してみる。
歴史的には、巫女、それから坊さんがその専門家として登場する。
坊さん達は、貴族を脅す。
そんなことをしていると、タタられますよ。
こうすれば、タタられません。
こうして、お坊さんは、部分的には貴族以上の権力を手に入れた。
経済的にも、文化的にも支配的な地位だ。