宮内庁長官を更迭すべきか?

これは、微妙な問題である。
一応、特例会見は成立したわけだ。
しかし、政府にタテ突いた長官を首にして、もう少し「融通」のきくのに取り替えるというのほどのことでもない。
これをやると「返り血」をもっとも浴びるのは、小沢だ。
「汚れ役専門」の小沢とはいえ、この程度のことで、さらに傷を深くするのは、いただけない。
自民党につけ込む「スキ」を与えるのは、政治的に正しくないといえる。
ただ、逆に長官を更迭し、この更迭を自民が批判するという展開にすれば、陛下におすがりするしかない自民の「ジリ貧」ぶりを際立たせる可能性も否定できない。

私なら、更迭はしない。
むしろ、外交情勢の急速な変化に対応するため、「陛下」のスケジュールに関する一ヶ月ルールを柔軟に適用をするように「指導」するにとどめる。
さらに陛下の「健康」を保証し、健康問題について軽々しく発言をするようなことは控えるべきことを「訓示」する。
これで、十分だろう。

立憲君主制とはそういうものだと思う。
要するにお互い様なのだ。