鳩山内閣を実質的に動かしている人

世論調査によると、「小沢一郎が71.1%。ちなみに、鳩山首相は10.6%だ。」だそうだ。
誰が見ても小沢だろうということのようだ。
こうした名目と実質、建前と本音の使い分けには、大きな効用がある。
つまり、世論の注目が小沢と鳩山との「対立」に集中するという効用だ。
このお陰で、自民は何をやっても「注目」されない。
民主が一枚岩なら、与野党対立に注目が集まる。
しかし、そうではない以上、「民主」の内部対立を書く必要がある。
閣内不一致とか連立の不協和音とかを書いているうちに、字数が尽きてしまうのだ。
当然、小沢と鳩山の「対立」は、「見せ掛け」であることは明白だ。
しかし、この見せ掛けがうまく機能している限り、民主は政権に居座れる可能性が高まるような気がする。
鳩山に指導力がないなら、違う党首に挿げ替えれば、人気を回復できるからだ。

民主政権の命運を考える時、実力主義で有能な人材を登用することと、権力の維持のため、「実力」より年功のような「序列」を重んじるかは、難しい問題だと思う。