政治家の資質

政治家に発明的な資質は、必要ない。
むしろすでに試され、ある程度成功している事例を「採用」するだけでよい。
自分が優秀である必要はないが、「優秀」さがどういうものかを知っている必要がある。
つまり、メタレベルでの選択眼が必要だろう。
おそらく、もっとも必要なのは「歴史」への洞察だろう。
「歴史」を動かす「力」への洞察だ。
自分がどういう「力」をもっておりそれをどう使うかを知らないで、消えた政治家は多い。
あれほどに権力を求めた人が、権力がどういうものかを知らないということがあるのだ。
滑稽。
一方、完全に自分の「歴史的位置」と「役割」を理解し、その「役割」をやりきったと思しき人物がいる。
歴史的必然が、具現化したような人たちだ。
大抵、同時代人には評判が悪いのは、しかたがない。