2010-01-13 参政権 まず、最初の参政権付与の条件が、男で25歳以上納税15円に注目しよう。 この納税の条件は、徐々に緩和された。 一つの仮説としては、この参政権の緩和は、実質的な参政権の「制限」とセットだったという仮説だ。 権力をもつ金持ちの男達は、決して手放しで参政権を下々のものに認めたわけではない。 巧妙に実質的な参政権は自分の手中に置き、表面的な参政権の付与により権力の安定を確保したのだ。 これなら、納得できる。 そう考えれば、参政権の拡大は、必ずしも自由民権運動や護憲運動や婦人参政権運動の盛り上がりによる成果とばかりはいえないといううことになる。