自由主義

絶対王政の後、自由主義共産主義の並立、そして社会権の拡大による福祉国家の成立。
共産主義の崩壊、福祉国家の行き詰まりが「今」ということだろう。
しかし、ヨーロッパが通過した、福祉国家という歴史的なプロセスを日本は通過していないし、アメリカはやっとその入口にたった程度だ。
そして、理念無き世界で「百家争鳴」状態ということになる。
いい年のお爺ちゃん達が「立ち上がれ」などというのだから、その混迷ぶりが推察できるというものだ。
この混迷の中心に鎮座しているのが、「自由」である。
「自由」は、老いた。
成熟することなく、死のうとしている。