鳩山首相を擁護する。

鳩山首相は、首相としては珍しく沖縄のことを真剣に考えたばかりでなく、それを変えようとした。
普通の首相であれば、「辺野古で決まり」で済ませればいい話だ。
私が首相なら、就任早々にそうしたろう。
ところが、沖縄に自分の進退を賭してしまった。
こうした「政治的にバカげたこと」をする「首相」をもったことは、自慢していいことだ。
ところが、地元からもアメリカからも世論からも見放された。
彼をスケープゴートにすることにより、誰が得をするのかを考えてみよう。
地元の政治家の面子、オバマの面子、そしてマスコミの面子である。
全ての「責任」を負わされて鳩山は散る。
そして、何も変わらないどころか、何も変えられなかったという徒労感だけが、政治的想像力をさらに萎縮させるだろう。
見事なまでの「無責任」の勝利である。
「全ては、鳩山が悪い」と臆面もなくいえる人は、「幸い」である。