菅直人への国民の期待の「中身」とは?

菅直人の内閣は、奇妙な内閣だ。
内閣の中身ではなく、国民のこの内閣への「期待」が「奇妙」なのだ。
菅直人に、我々国民は、ほとんど何も期待していない。
望んでいるのは、「延命」することである。
とにかく、何もしなくていいから「死なないで欲しい」
続いて欲しい。
このような期待のもとに産まれた「政権」は、とても「珍妙」だとは思う。
要するに、「無理せず」「死なずに」「生きながらえる」ことしかのぞんでいないのだ。
無難に、手堅く、冒険せず。
まるで、老親の「最後」を見取る子供の心境とでもいった気配すらある。
民主とか自民とかみんなの党とかどうでもいい。
この国には、「政治」が「存在」していることを、「証明」して欲しいのだ。
中身は、二の次だ。
政治が「ない」のが一番困る。
菅内閣が、またしても「短命」に終わるとしたら、もはやこの国に「政治」はないのだと諦めるしかない。
その代償は、あまりに大きい。