為替介入後の展開

当然、再び82円台を試す展開になる。
それがいつなのかは分からないし、何がきっかけになるのかも分からないが、おそらく遅かれ早かれそうなる。
介入しても、要するにスピード調整でしかなく、日銀がロングしても、大した影響力は無い。
輸出企業としては、こうした援護射撃をされているうちに、ドル売り円買いで「損」を確定し、さらに重要な海外企業の買収やら生産拠点の海外移転をすみやかに実行することになる。
それだけのことだ。
短期的には、国内の雇用は失われるだろう。
しかし、企業としては、国際展開できる人材に関しては、供給不足状態なのだから、この需給ギャップを埋める人材育成が政治的には急務だろう。
もっと海外で日本人が活躍の場を広げることになる。
それは、結局ワルイことではない。
私は、円高は大変だとは思わない。
今まで通り変わらないで欲しいと望むのは、既得権益を守ろうとする特権階級だからだ。