レアアースの教訓

今回の尖閣で中国は得点を稼いだというのは、確かだろう。
しかし、明らかに「損」をしたのは、レアアースの禁輸措置と民間人の逮捕だ。
これで、中国のレアアースはアテにならないと国際的に周知徹底してしまった。
レアーアースの代替技術、レアアースの資源開発、資源調達の分散へと走ることになった。
さらに、民間人の逮捕により、中国への投資のもつ「政治的リスク」が飛躍的に高まってしまった結果、おそらく日本はもとより、他の国からの投資が細る可能性がある。
政治レベルの対抗措置どまりで十分なものを、レアアースの禁輸、民間人の逮捕は明らかに「余分」である。
中国は、ここ数年であの「得」とこの「損」から、多くを学ぶべきだろうと思う。