嫉妬について14

最近、彼氏が冷たい気がする。
メールの返事が返ってこない。
デートしていても、以前ほど会話が盛り上がらない。
どうしたらいいでしょう!?
という悩みを抱えている若い女に、カウンセラーがアドバイスする。
彼の「嫉妬」をちょっと刺激するといいかもしれないと。
例えば、合コンに誘われているのだけどうしようか迷っているとか、彼氏からきたメールをすぐ返信しないで、ちょっと間を置いてみるとか。
親が見合いをすすめてきているのだが、どうしようかと相談する。
等だ。
彼の好みではない派手めの服とか化粧とか髪型にするという手もある。
別の男を連想させるということだ。
そこそこ有効なアドバイスだと思う。
男女関係で「嫉妬」は常に隠れた本質である。
「所有」は、ある動的平衡状態であると思う。
他人からの所有権の剥奪という不断の脅威に対する「防衛戦争」に、「勝利」することによって「所有」は日々更新される。
だから、他人からの所有権の剥奪の脅威がなくなれば、所有の必要性はなくなる。
つまり、彼は「冷たく」なるわけだ。
だから、成功した恋愛、永続する恋愛とは、嫉妬との「永久戦争状態」を意味する。
決して、静穏でも平和でもありえない。
ある意味、地獄だと思う。
恋愛が上手くいけばいくほど、深くなる地獄だ。
誰もが知っている事実ではある。
勿論、法の圏外でおこる暗闘であり、ある意味本物の戦争でもある。
たまに、血も流れるし、もっとも陰惨な結末をもつ場合もある。
内戦。