嫉妬について31

最近、他人の「失敗」をみて笑った。
典型的な「人の不幸は、蜜の味」の世界である。
流石に「理性」が働いたので、笑う自分、機嫌のよい自分を「抑制」したが、一人ならもっと笑ったかもしれない。
私も当然、嫉妬深い人間だ。
嫉妬する人間の最大の娯楽が、アラサガシや気長に待っていると突発する「他人の不幸」だという「事実」は、揺るがしがたいと思う。
嫉妬する自分は、最低で弱く醜い人間だと思う。
だからこそ、そういう自分を反射的に人目から隠そうとしたのだ。
告白しておく。

ただ、自分でも不思議な気がしたのは、失敗した人を「いい気味」だと思う感情はさほど長続きしなかったことだ。

それから、ナゼ失敗したのかという「理由」を突き止める方向に頭が働き、その「原因」が理解できた時、「いい気味」だという感情が「そうだったのか!!」という知的発見の喜びに転換した。
嫉妬が、それを解消する行動や知的な活動を起動させるということだろうと思う。
嫉妬が醜いのは、それが「嫉妬止まり」であるという点にあると思う。