「水棺」は、振り出しに戻る!

格納容器の密閉性が一番期待できる一号炉で「水棺」を始めたものの、予想より圧力が下がり、元の注水量に逆戻りさせた。
「圧力」低下の理由は、温度の低下によるもの推測している。
ただ、注水量を増加させているので、格納容器内には水が溜まってきており、それによる格納容器の空間の体積は減少しているわけだから、温度減少とこの空間の体積減少を考慮すれば、「圧力」はむしろ上昇すべきだと思う。
しかし、実際には圧力は上がらず、下がっている。
普通に考えれば、格納容器の空間の体積が減少していないということだろう。
つまり、格納容器の水位は上昇しないで、温度だけ低下し、どこかに「漏れている」ということだ。
これは、別に驚くべきことではない。
窒素注入でも同じことが起きている。
窒素は、どこかから漏れているのだ。
ただ、それが何処なのかが「特定」出来ない。
致死的作業環境が続いている。
結論的に言えるのは、水棺の前提である格納容器の密閉性は崩れ、水棺は「無理」で、相変わらず「垂れ流し」が続くということだ。
全然、事態は良くなっていない。
むしろ、「危機」は静かに進行中だと思う。