続アメリカと銃

人間の脳の可塑性とA10神経報酬系を組み合わせれば、人間の行動についての説明というか神学を形成できる。
非常に利他的な行動とか、非常に猟奇的行動もそれほど説明が難しいくはないだろう。
ある刺激により脳のある部位への血流が増大し活性化する。それに連動して筋肉系が作動すると説明すればいいのだ。このとき、A10神経が情報処理と報酬の配分を決定する。
人間なら、同じ刺激が同じ行動の選択に結びつかない場合も多いので、それは脳の神経網の新たな編成が日々起こっているということで、説明すればよい。実験は再現性がないので、科学的とはいえないが。
もちろん、人間ならフィードバックが多様に働き、さらにとてつもなく複雑になりうる。
もう少し脳科学の研究がすすめば、規則や制度などのルールを脳科学的に点数化して、その妥当性を計測するという社会的な応用分野が開拓されるかもしれない。
今マスコミが世論調査を痙攣的に繰り返しているが、正直、ポピュリズムを助長しているとしか思えない。有害だと思う。
A10神経報酬系が面白いのは、中毒と不全感の組みあわせ、愛と全能感の組み合わせをかなりうまく説明してくれそうな気がするところだ。
もっとも、今の段階で説明できても、なかなか中毒は治癒が難しいとは思う。
アメリカは明らかに「銃中毒」だと思う。