続アメリカと銃

糖尿病警察あるいは糖尿病ポリスという言い方がある。
例えば、
一家の主人が糖尿病と診断される。奥さんには、思い当たる節がある。旦那が好きなので、甘いものや脂っこいものをよく作ったからだ。いつも甘味を欠かさないように買い置きもしていたかもしれない。
ところが、「糖尿病」と診断される。このままでは、失明の危険もある。死の危険もあると診断される。
自責の念に駆られた妻は、食事制限を開始する。旦那は、最初それに従う。しかし、甘いものや脂っこいものを見ると、食欲をコントロールできない自分がいる。依存症だよな。
妻に隠れて、つまみ食いをする。当然、妻にばれる。妻はさらにエスカレートして、「そんなことをしていると目が見えなくなっちゃうよ。死んじゃうよ」という。「それでもいいの」と脅す。必死なのだ。泣いて頼むかもしれない。
しかし、旦那は止められない。妻はますます過酷になる。間食やつまみ食いをしたら、食事抜きにする。ここまで行けば、立派な「警察」だ。
旦那は、妻が自分の体を思いやってくれると分かるが故に、なおさら辛い状況になる。
糖尿病という肉体的病にくわえて、精神的な虐待が加わることになる。

どこにも「悪意」の登場人物がいない。

むしろ「思いやりのある愛情深い責任感の強い警察官のような人」達ではないか!