続アメリカと銃

再度引用するが、名誉の殺人の中で、娘を締め殺した父親は、イスラームの男として、父親として、自分と家族の「信仰と名誉」を守った。このようなふしだらな娘は殺されて当然といった。
「信仰と名誉」を「生存権」と入れ替えれば、死刑制度と同じロジックである。正当防衛といってもいいぐらいだ。
 日本での自殺も、道徳的死刑と考えられる。例えば、借金をして返せない。信頼を裏切った。人間じゃあない。死刑!警察が嫌なら自分で死ねば!(民事なので警察は関係ないけどね。)
 約束を守り、信頼を裏切らないことが、「道徳的日本人としての生存権」の定義なら、借金を返せない場合の自殺は必須になる。自殺してくれたお陰で、生き残った人間は、約束を守り、信頼を裏切らない人というお墨付きをもらったことになる。借金がしやすくなるというものだ。
生存権にその国の道徳や宗教が流れ込んできて、ロジックらしきものを形成している。