続アメリカと銃

アメリカ医療の光と影」いうエッセイの中で、李 啓充 医師/作家(在ボストン)は、砂糖の麻薬性について述べている。
「*砂糖を摂取すると,脳内のドーパミン濃度が増え,いわゆる「報酬系」が活性化されるのは麻薬と変わらない,
*機能的画像解析によると,糖分の多い食品を摂取させた後活性化される脳の領域は,麻薬で活性化される領域と酷似する,
*肥満者も薬剤依存症患者も,脳内ドーパミン受容体が減少しているのは共通であり,ドーパミンを多量に放出させる物質の摂取を「渇望」する状況が調っている,
*糖分を多く含む食品が脳内のエンドルフィン分泌を促すのは麻薬と変わらない,
等の知見が集積,砂糖が,他の依存性物質と変わらない効果を脳に及ぼすことが示唆されている。さらに言うと,アルコールや麻薬の依存症で「耐性」が形成されるのと同様,「甘味依存症」でも,「もっと食べないと満足できない」という病態が進行しうるのである。」

慌てて砂糖を買いに行く人はいないと思うが、スイーツ中毒というのは、冗談ではない。麻薬、タバコ、アルコールの次は「砂糖」である。
マチュアの「糖尿病警察」では、手に余るのは明白だろう。
ある意味、砂糖はアメリカの銃と同じかさらに悪い野放し状態であり、危機感の乏しい分、事態はより深刻であると言えるかもしれない。
 
 砂糖の販売、流通、摂取を禁じている国などあるのだろうか!?