バドミントン

例えば、個人として強い場合は、コート全体を自我が覆い尽くす感じになる。スーパーマンというか、神と言うべきもので、グレートマザーに匹敵する自我といえる。
シングルスのコートはダブルスよりわずかに小さいのも当然といえば当然で、この広さが自我としては精いっぱいだろうという事だと思う。
つまりシングルスで問題となるのは、自我とグレートマザーとの対決のようなものだと言えなくもない。
ただ、プレイの緩急の切り替えを考慮すると、シングルスもやはり自我とアニマのダブルスだなとは思っている。
シングルスのうまい人は、一人ではないという感じがするものだ。一人なのに、チームを率いているような感じと言ってもいい。八面六臂の活躍なのだ。見ていて飽きない。ちなみに八面六臂とは八つの顔と六本の腕のことだから実に分析心理学的な比喩ではある。