予言と呪いの微妙な関係2

子供に限らないが、ある種の状況下では、人はある「言葉」を「真」に受ける。
そして、この真に受けた後に、いくらそれを修正しようと思っても修正されない場合が多い。
独力では、この修正をするのが、難しいのだ。
逆に呪いが有効性をもたらすためには、この呪いの「言葉」に付け加えて、誰にもこの秘密をばらしてはならない、助力を求めてはならないという条項が追加される。
心深くに押し留め、表面的には「何もないかのように」振舞うべきなのだ。
つまり、心底では「私はダメな人間だという」確信を維持しつつ、表面は「普通」にしていることが重要なのだ。
これによって、呪いはこの人を破滅させるまで、効果を持続できる。