自分を許す

人間の心理について、思いついたので書き留める。
たとえば、誰かに腹を立てる。
恨めしく思う。
呪う。
祟る。
そう思うことは、自然なことだと思う。
自分の掛け替えの無いものを失ったのだから。
問題は、そういったネガティブな感情を持ち続けることは、それだけで耐え難いことなのに、さらに人は、そういった自分の怒りに対して後ろめたい感情を抱く。
人は裁く、神は許すという。
罪を憎んで人を憎まずともいう。
しかし、神ならざる身であれば、人を恨んだり、憎んだりするのは自然なことなのだ。
人と罪を同一視することも自然だ。
そう感じている自分を神や法の立場から断罪ずるのではなく、自分を許すべきだと思う。
これが、意外と難しい。
腹が立っている自分にさらに腹を立てている。
腹を立てるのは、一度でいい。
そう思った。