続宮下保司

宮下さんによると、想像力の研究で注目している現象として、はっきり思い出せないのだが、確かに「知っている」感じがするという微妙な経験に言及している。
例えば、アメリカの首都というと大抵すぐさま「ワシントン」と出てくるだろう。しかし、ケニヤとなると知っているのだが、すぐには出てこない場合が多い。読めるが、書けない「漢字」状態とでも言うべきものに注目している。
全体的で直感的な現象で、具体的感覚入力はないのだが、記憶につながるトップダウン信号が発生しやすい状況になるのだそうだ。
面白いクイズ番組には、必ずこうした想像力のゲームになっている。
夢を見たのだが、思い出せない。何だっけーと思い出そうとする。そして、ちょっとした断片から、一挙に思い出す。
こうしたエクササイズは、想像力を刺激するということのようだ。
食べた食事を思い出すというのも良さそうだ。
読める漢字を書こうとするというのも良さそうだ。
想像力を鍛える時に、この微妙な体験、知っているのだが、思い出せない状態に注目するというのは、良いだろうと思う。
想像力を鍛える体系的な手法が開発されてもよい気がする。
ちょっとめんどくさいところが、共通している。
昨日、明晰夢を見た。
風に揺れる緑の葉が、なんとも綺麗だった。