世襲

親の仕事を見ていた息子が、よし俺も親父の仕事を継ごうと思う。
これが世襲だろう。
これ自体は、さほど悪いこととはおもえない。
親の仕事を継ぐ場合、親が残してくれたところから出発するだから、一般的には新規参入する人たちより有利だと考えられている。
これが、実業の世界では、独占企業以外ではほとんど問題にならないのに対して、政治家の場合この有利さが、既得権益化しやすいと考えられている。
政治における選挙が、市場での自由競争から程遠く、限りなく独占企業の独占販売に近いと言う点に問題がある。
選挙民としては、他に代わりになるよいものが無いから、仕方なく間に合わせているのが現状だろう。
選挙区によって囲い込まれている閉塞感といってもいい。
自分の選挙区に「オバマ」といわないまでも「東国原」がいれば、と思ってしまう時代に我々は棲んでいる。
そのことを、政治家というか政治屋は、ぼちぼち気が付いてもよさそうなものだ。