「北朝鮮ミサイル、7発発射」について

基本的には、北朝鮮の問題は、緊急性のある国際問題というよりは、北朝鮮の国内問題、内政の問題、統治の問題だ。
ミサイルを発射する。
国際的な緊張感が高まる。
それを利用すれば、国内はまとまりやすくなる。
祖国が理不尽な国際的孤立を強制され、喜ぶ国民は当然「非国民」なのだ。
戦時体制を維持することが既得権益をもつ層にとって最重要なのだ。

ミサイル七発でこの体制が維持できるなら、安いものなのだ。

一番怖いのは、この統治が「変化」することだ。
後継指名は、この「変化」を誘発しやすい。
後継指名に失敗して、滅亡した「王朝」は、多い。
世代交代でさえ、「年寄り」には、死刑宣告に等しい。
死に物狂いで抵抗する。
まだ、死にたくはないのだ。
それが、このミサイル7発に意味だと思う。