景気対策としてのオバマ

アメリカにおける最大の景気対策は、オバマが生きているということだろう。
彼が、暗殺を逃れ、大統領を続けているということがアメリカ最大の「希望」だからだ。
やっていることは、我が国のダメで評判の首相と変わらない。
不思議といえば、不思議だが、「希望」とは、そもそも不確定なものだから、オバマのようにそれを一部体現してしまうと奇跡としか思えなくなる。
無神論者でさえ「神」を信じてしまいそうになる。
オバマが大統領であるということは、そういうことだ。
プレスリービートルズを「過去」の人にしたのは、マイケル・ジャクソンだ。
リンカーンケネディーを「過去」の人にしたのは、オバマだ。
それほどに、すさまじい不可逆の変化が起こった。
「希望」が生まれた。
しかし、それが「何」なのかは、まだ分からない。
それが、また「期待」を煽る。
専門家ほど「大したことはできないよ。」という。
しかし、出来るんじゃないかといいたくなる。
だって、既に彼は「大したことをしたのだから」
アメリカ大統領で「ある」ということが何よりの証拠だ。
彼一人が生きているお陰で、ドルへの信任が支えられているといっていい。
これまた、「奇跡」以外の何モノでもない。
信じない人は、アメリカのどこへでも行き、黒人差別がいかなるものであるかを体感すれば、納得がいくと思う。
何百年も誰も成し遂げられなかったことを成し遂げた男の放つ力がどれほどのものか誰も予想できないと思う。
言い忘れた、ワシントンも過去の人のリストに追加する。
名前は似ているが、アメリカはもはや「アメリカ」ではない。
そう思うべきだ。