財源を示せ!?

誰とは言わないが、民主党マニフェストをみて、バカの一つ覚えのように「財源を明示しろ」という。
そうしないと、「現実的」ではなく、「ねずみ小僧」と択ぶところがないという趣旨のようだ。
正直いって、財源の問題はアホらしい議論だ。
なぜか?
財源の問題というのは、まやかしの議論だからだ。
ここで真に問題なのは、「政府の信頼性」だからだ。
政治家も役人もちゃんとやっている、一生懸命頭を絞り、汗をかき血を流しているとなれば、「お金」は湧いて出てくる。
日本は、そんな貧しい国ではない。
財源なんてどうとでもなる。
もっといえば、もし政府が「ねずみ小僧」ほどの信頼性を国民から獲得できれば、いくらでもお金は集められるということでもある。
なぜか?
人はいつまでも強者ではない。
病気になるかもしれない、仕事を失うかもしれない、事故や災害や犯罪に巻き込まれるかもしれない、子供を守りきれないかもしれない。とても個人では処理できないことは、いくらでもある。
こうした個人を超えた問題を適正に処理する政治は、全ての構成員にとって「負担」ではなく「必要」なのだ。
さしあたり関係ないことへの出費を「負担」と感じるのは、政治への信頼性が低いからだ。
来るべき衆院選挙は、
「財源」ではなく「信頼」こそ問われるべきである。