ゆりかごから墓場まで

大昔、さる島国の「高福祉」を確か、「ゆりかごから墓場」までと呼んでいた。
なかなか分かりやすいキャッチフレーズで、インパクトがあった。
そこでは、理念としては、出産、子育て、教育、医療、介護、葬祭すべてが無料となる。
働き、稼ぎ、食べ、着て、住む以外は全て無料というイメージだ。
もちろん、雇用は保障されている。
もし、失業しても手厚くケアされる。
安全保障あるいは災害、事故への対応もバッチリだ。
このような世界では、人はきっと「小遣い」が多いとか少ないといったことぐらいしか政治的には議論しないと思う。
我が党は、他党と比べて「小遣いを多く出来ます」といって財源を示し選挙を戦うのだ。
他の政策は、完成の域に達しているので、政治的な争点とはなりがたいという次第だ。

「いつ」わが国の政党もこのレベルに達するのだろう。