世界でもっとも重要な二国関係

「米中関係は世界中のどの2国間関係にも劣らず重要だ」とオバマは言ったそうだ。
中国抜きに将来を語れないアメリカの窮状が表明されているとみるべきだろう。
昔は、日米二国関係が最重要だと言われていたと勘違いしている人がいると思うが、これはアメリカの日本世論向けのリップサービスでしかなく、カリフォルニア州が重要であるように重要な「州」であるといっているにすぎない。
昔は、よかったなどと間の抜けた話はやめにしよう。
アメリカが自分に匹敵し、凌駕しうる「国」として中国を意識したという稀有の時代に突入した。
北京オリンピックの中国選手の活躍をみれば、それが十年、二十年後の世界の縮図といえる。
しかし、大変な時代になったものだ。
そうすんなりと中国に市場経済が定着するとも思えないからだ。
市場経済は、自由権を要求する。
それが、一党支配の既得権と鋭く対立する。
政治的混乱は、必至に思える。
すでに混乱している。
一党支配というのは、強そうで実は弱い。
どう考えても、隣国が政治的に脆弱だと、ヤバイよな。