ロスジェネ

バブル崩壊時以降に、就職をすることになった世代のことを指す。
もっとも不況時に、就職に苦労した世代は彼らだけではない。
ただ、その量と質において重要な意味を持つ。
まず、量が多い。
次に質が違う。
巧妙化した社会システムの帳尻合わせに利用された点が、画期的だった。
彼らは人数が多かったので、社会システムのリスクを分散させて担わせることが可能だったのだ。
私には、そう見える。
薄められ、見えにくくさせられたリスクは、「夢」や「希望」や「チャンス」に似ている。
それが、ワナだとは気づきにくい。
今、ロスジェネはやっとそのことに気づき始めたところなのかもしれない。