成長戦略

環境技術を軸に国家の成長戦略を描く。
そういった個別の成長戦略も必要とは思うが、別の成長分野を見出し保護し、育てる仕組みの方がはるかに国家が担うべき仕事だと思われる。
科学的な研究というものには、飛躍がつき物だ。
偶然、名も無い研究室の学生が次の時代を担う発見をするかもしれない。
いやもうすでに、発見はなされ発表もされているかもしれない。
ただ、小さいサークルの中に閉じ込められているのだ。
「もったいない」
とはこうした無数の卵を腐らせている状態のことをいう。
数学で、ある定理が証明される。
それはそれで大変立派なことなのだが、この定理を使って、問題を解くことは、定理の証明と同じくらいかそれ以上に難しい。
同じように、ある現象の解明自体も大変なことなのだが、この現象を使って役に立てるという工学的な発明や工夫もまた難しい問題だと思う。

基礎研究はもちろんだが、この工学的な場所に、もっと人と資源を集中させるべきだろう。

最近、工学部が人気がないそうだ。
国家の大事だろう。