ワクチン接種の優先順位

ワクチンが稀少な資源なので、この稀少な資源をいかに合理的に配分するかが問題になっている。
考え方は、大きく二つに分かれる。
入口で叩くか、出口で叩くかだ。
入口で叩くなら、学齢期に重点配分して、感染の拡大そのものを小さくする。
出口で叩くなら、糖尿病や妊婦などのハイリスクグループに重点配分することになる。
このインフルは「弱毒性」とはいえ、普通のインフルより五倍強毒といわれている。
どうも、ハイリスクグループに重点配分しようにも絶対量が少なそうだ。
また、入口で叩くにしてもやはりワクチンは足りなそうだ。
悩ましい。
いろいろなシュミレーションがなされているとは思う。
最終的な目標はもちろん、死者の数を最小限に抑えることだ。

採算無視で考えると、ハイリスクグループ優先でワクチンを先行接種し、死亡リスクを押さえ、思い切って、ワクチン生産が間に合うまで、学生達の夏休みを延長してしまうのも手かもしれない。
夏休みの延長の社会的影響が大きいことは承知しているが、死ぬより「まし」だろう。

稀少資源の最適配分の典型問題として、よい先例になってくれることを祈っている。
政治的な勇気と決断が試されている。