形式への欲望

中身より外見が大事ということだろう。
今回、政権選択という形式が目的化した選挙になっている。
先進国もいいところの日本が、政治の分野では、自民政権が続いていること自体に、やっと恥ずかしさを感じたということのようだ。
政権選択の選挙は、投票率が高くなる。
自分の一票が、力になると感じられるのだ。
どうせ何も変わりはしないというシニックな見方が、裏返るとお祭り騒ぎに変貌する。
それだけ現在の危機は深刻なのだとは思う。
前回の衆院選挙から始まった、高い投票率に支えられた衆院選挙が政権選択の選挙として定着するとすれば、政策を巡る競争が激しくなり政策そのものの「質」が上がることにつながればいいと思う。
やはり、「回数」をこなせば、二大政党制もわが国の政治風土になじんでいくのだと思う。
なんとなく、前回の郵政選挙より慣れたので、楽しめる感じがする。