自立

自立というのは、自由と同様使い方の難しい言葉だと思う。
普通自立といえば、経済的自立を指す。
さらに、限定して、経済的安定とか経済的な豊かさがあればさらに「自立」の度合いが高まる。
この「自立」を当人ではなく、その周辺からみれば、その当人を中心としたネットワークが緊密化し、拡がっていくことを示している。
繁盛しているケーキ屋が支店を出そうかなと思っている状態を想定している。
このネットワークが抽象化されたり、その先端部でコンパクト化されたりする段階に達して、いわゆる「自立」が完成する。
残念ながら、自立は、「誰でもない俺」と宣言すれば成立するわけではない。
何度も、「他の誰でもいい俺」を通過する必要がある。
それが、結構分からなかったりするので、半端に自立した気になるようだ。