自民党支持層の崩壊

自民党支持層の崩壊現象が起きている。
最初は、さほどでもなかったが、もはや無視できない規模になっており、修復不可能かもしれない。
財界でさえ、今度の自民の液状化は「想定外」だったろう。
小選挙区なので、公明と組めば選挙はまだまだ楽に勝てる。
郵政民営化で郵便局を切り捨てても、大丈夫だと思えた。
次は、医師会。
それから、農協。
それから、建築。
そういう算段だった。
次々と自民党は自らの支持基盤を切り崩すかたちで政権を維持しようとした。
自民党としては、虎の子の「財界」を死守しようと必死だったとも言える。
ある意味、自民党は資本主義的に「純化」しようとしたといっても同じことだ。
自民党は「自由党」に戻ろうとしただけの話なのだ。
道半ばで、政権を失うことになる。
なんでそんな自滅的戦略をとることになったか不思議かもしれない。
しかし、小さな政府を目指し、民間のポテンシャルを最大化する戦略自体それほどおかしくは無い。
みなさん「自立」してくださいということだ。

民主党のアプローチはこれとは異なる。
自民党が自らの支持基盤を放棄するにしたがって、格差が広がる。
所得の再配分機能が弱くなるからだ。
この格差の拡大が、潜在的有効需要を増大させる。
この潜在的有効需要を顕在化させる直接給付を実施すれば、公共事業以上の経済効果を生む。
しかも選挙にも勝てるという次第だ。
もっとも、民主党は、自民党の支持層を切り崩すのもホドホドにしないと政策の自由度を失う。
これが中流意識が多い以前のような状態だと民主がこれほど支持されることはナイ。

経済の成熟ともに投資効率が悪くなる。
これを適正な投資効率に維持する政策の実行が時の政権には求められるだけのことのような気がしてきた。

色々思いつきを書いているが、割と的を射ているような気がしてきた。

自惚れだとは思う。