介護について10

ここまで書いてわかったことがある。
私には、ある密度以上ある濃度以上ある強度以上の関係は理解できないということ。
心中するほど愛されたこともない。
命に代えても守りたい親もいないし子もいない。
である以上、語る資格はない。
限界を前にできることといえば、黙ることだ。
事実、これらの文章も「介護」について本質的なことは何も言えてはいない。
私は悲劇的な人間ではない。
近松より西鶴
それがわかった。