八ッ場ダムで、民主は如何に妥協すべきか!

民主内でも自らのマニフェストに疑問符が出てきている。
これは、当然想定内のことで驚くほどではない。
財界の主張する削減目標に労組も「雇用の確保」という観点から同調しているのだ。
八ッ場ダムについても地元民の反発が強まっている。
子供手当てについても所得制限などの異論が出ている。
それぞれもっともすぎる反論だが、どちらが正しいというほどではない。
だからこそ、民主としては「一貫性」を最優先し、「信頼」と「強さ」を演出することが肝心だろう。
最初の段階での安易な妥協は、「ブレ」や「弱さ」として意識されるのだ。
「信頼」が最重要な民主の課題である。

しかし、「妥協」を上手に演出できれば、むしろ民主への支持が集まる。
例えば、八ッ場ダム
マスコミの注目が最高潮になる段階で、やるなら補償、やめるなら現状回復を含めてどちらが「得か損」かの正確な数字を再計算させる。
いずれにしろ補償内容は、大変だろうが当然地元と妥協可能なものにしておく。
支持の高い政権から「ゴネ」ているとは思われたくないものだ。
妥協は可能だろう。
再計算の結果は、自民党政権の頃の「数字」とは大きく異なることが望ましい。
それを元に、わずかでもいいが「得」な判断をしてみせるのだ。
工事続行が得ならそうすれば、いい。
損なら、止める。
実は、どっちでもいい。
これで、自民党に突っ込まれても、数字が違えば「判断」も違うということで、責任を利益誘導の「役人」や「前政権」に付け替えることができる。
国民もこうした透明な「妥協」方式に好感を持つだろう。
最悪なのは、ドライな見切り発車とかずるずる長引くことだ。
適当に長く、適当に短いのがいい。一年ぐらいかな?

自民としては、前原大臣が拙速でドライでエリートっぽい建前だけの判断をしてくれた方がいいだろうな・・
風貌に似合ってもいる。

現在野党は、その線にそってシナリオ作成中のようだ。